杢と樹種について【和家具 匠の郷/JAPANESE FURNITURE TAKUMINOSATO】

■杢と材

無垢板:合板ではない厚さ数ミリ以上の板のこと。耐久性、質感に優れています。
一枚板と幅の狭い板を合わせたハギ材、細い材を接着した集成材があります。

集成無垢(ハギ):幅の狭い無垢板を接着し一枚の板に仕上げた素材。
テーブルなどの天板では端まで一本の材を合わせたものを「通し」といいます。

突板:限りある資源である木材を有効に活用するため、スライサーやロータリーといった機械を使って、美しい木目部分をカンナ掛けするように0.2弌0.3个稜く削った単板で、ベニアや繊維合板に貼って化粧板として使用されます。

薄さ0.21个瞭揚

製材した板を平面に削って柾目を挽いたものをスライサー、丸太を大根を
かつら剥きするように外側から削って板目を挽いたものをロータリーといいます。

写真はロータリーの構造を説明するために作られた小型の機械で、パトルと
呼ばれるローラーで挟み込みながら回して下についている刃物で剥いていきます。
スギやマツなどの小径木の丸太を剥く場合は左に見えるギザギザのガンギを用います。
ガンギで付けられたキズにより、剥かれた突板が丸まらずに出てきます。
 
丸太の木材を目的に合せてカットしていくことを木取りと言います。そのとき要となるのが板目と柾目の使い分けです。

ダイニングテーブルや座卓の一枚板を作るときは主として板目取りを行いますが、洋風にすっきりとした木目で仕上げる時は、柾目を繋いでつくります。
 


箱物家具や小物家具、建材、さらには野球のバットなど木は様々な用途に合わせて木取りされます。因みに野球のバットは強度の弱い板目にメーカーのロゴがプリントされています。選手はロゴの無い柾目にボールを当てるように構えますが、誤って板目に当てるとバットは簡単に折れてしまいます。
 
柾目:丸太の中心に向かって放射状に挽いた年輪が平行な木目。ロスが多いですが、その分美しいシャープな木目と変形しにくいのが特徴です。

板目: 丸太を平行に挽いた年輪が山形や筍形のような木目。外側か中心かで木目が異なるその複雑な模様は木の生長の仕方そのもので、見ていて飽きることがありません。

玉杢:樹齢数百年を超える古木に現れる玉状の模様。チジミなどと合わせたその複雑で味わいのある杢は同じ物が二つ無い貴重なものです。

 

メラミン化粧板:断熱性・吸音性に優れた樹脂材を主とする化粧板。キズにも強く業務用として最適。メラミンと言えば「デコラ」が代表的で飲食店のテーブルとして昔から親しまれてきました。しかし、天然木のテーブルと比べてどこか冷たい感じで安っぽいイメージがあり、デザインも少なかったためホームユースではあまり多くはありませんでしたが、近年は木質感を表現したものや多彩なデザインがラインナップされ、耐熱と防キズに優れた機能性を活かし再び注目されています。
 

パーティクルボード 

 
廃材や端材をパーティクルと呼ばれるチップ状にしたものを固めた材。加工がしやすく、ラッカーやウレタンを塗装したり突板を貼って使われます。
 チップ状のパーティクル

MDF(Medium Density Fiberboard)


廃材や端材をパルプ繊維にしたものを固めた材。加工が容易でラッカーやウレタンを塗装したり、突板を貼って使われます。紙と同様なので直接水分に触れると弱く重い。
パルプ繊維
■和家具に使われるも木材

欅(ケヤキ)
ニレ科/本州・四国・九州・中国/40種以上。堅牢で素直な材で座卓、民芸箪笥をはじめ和家具の中心的材料となる木材。
変化に富んだ美しい杢は、日本人が木の木目を天気図のような模様をイメージする元となり、昔から愛されてきました。 


ウコギ科/北海道・本州・四国・九州。和家具によく使用される。欅に似た木目を持ち、欅の代用材としても利用される。


トチノキ科/北海道南部・本州・四国。独特のトラ杢と軽さが特徴。漆器などに多用される。

楢(オーク)ブナ科/北海道・中国・北米・ヨーロッパ 。ケヤキのような美しい板目とシャープな柾目が持ち味で和家具、洋家具ともに用いられる。硬く締まった特性は椅子などにも向いている。
 
タモ(アッシュ) モクセイ科/北海道・本州北中部・北米・中国。木目がナラに似ており、ナラの代用としても用いられる。

桐 
ゴマノハグサ科/東北・中国・北米。中国が原産の木材ですが柔らかくて軽く加工しやすい上、
収縮性による調湿効果と防虫性に優れているため、桐タンスに代表される収納家具の引き出し材として湿度の高い日本で長く利用されてきました。

檜(ヒノキ
ヒノキ科/本州・四国・九州。建材として多く使われ、神棚など神具にも使用される。木曾の桧は有名。


クス科/日本・台湾。独特の匂いを放ち香木として有名。

ブナ 北海道・本州・四国・九州。硬く椅子などに適した材。
 

カバノキ科/北海道・本州北中部。


スギ科/本州・九州。建材として多く使用されるが、種類によってはテーブルや箪笥にも使われている。中でも屋久杉は別格。

黄肌
ミカン科/北海道。
 
鉄刀木(タガヤサン)
オセアニア・東南アジア。鉄のように硬いことからその名が付いた。シャープな杢が特徴で希少価値の高い材。
 
花梨
マメ科/ビルマ・フィリピン。赤みを帯びた硬くて重厚感のある材。座卓、飾棚など唐木家具に用いられる。

黒檀
カキノキ科/インド・タイ・ビルマ・アフリカ。唐木家具の代表材。仏壇仏具に多く使われる。

紫檀
マメ科/インド・タイ。黒檀と同様に希少価値の高い唐木材。

松(パイン)
本州・東南アジア・北米。集成材として使われ、テーブルや小物家具によく使われる。

シャム柿
南米。黒柿の代用材として使われる。

ブビンガ
マメ科/カメルーン・ガブン。花梨のように重厚感があり赤みを帯びた材。チヂミや玉杢など多様な杢が美しくテーブル材として使われる。

モンキーポッド
ハワイ・フィジー。ローズウッドと同属。独特の縞模様が特徴。日立のCMで有名。 
 
ゼブラ
マメ科/西アフリカ・中南米 

マホガニ
センダン科/メキシコ・中央アメリカ・アフリカ 
 
モアビ
アカテツ科/中央アフリカ。

ウエンジ 
アフリカ。タガヤサンの代用として用いられる。

シポ
アフリカ 材

サペリ
アフリカ 材

シルバーハート
アフリカ材

パードック
アフリカ。赤みの強い材で紫檀の代用としても使われる。 

ゼブラ 中南米 

カランタス
センダン科/東南アジア。花梨の代用としてキャビネットや木彫りの置物などに用いられる。
 
チーク
クマツヅラ科/ベトナム・タイ。油分が多く丈夫な材で造船、車両に用いるほか、高級家具材としても用いられる。

ウォルナット(クルミ)
クルミ科。チークと並び世界的な高級材として知られる。キャビネットを中心に家具全般に用いられる。

ポプラ
北米。柔らかく比較的軽い。座卓の脚や幕板の材に使われる。変化に富んだ杢も特徴で一枚板のテーブル材にもなる。

ラバーウッド(ゴム)
タイ・マレーシア。成長が早く天然ゴムの採取に用いる。世界的材木不足を補うため集成材にして家具全般に使用されている。


■素材

合成皮革(ビニールレザー)
人工的に作られた皮革。ウレタン系とポリアミド系がある。本革よりも安価で柔らかく、お手入れが楽なのが特徴。
 

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