家具の構造【和家具 匠の郷/JAPANESE FURNITURE TAKUMINOSATO】

■座卓の構造

框と鏡板の境には溝があります。
これは無垢材独特の空気中の湿度による収縮を考慮したもので、 框の中には空間が作られています。 そのため時々左右の隙間の幅が変わる場合がありますが、気になる方は開いている方の幕板付近を ゴムハンマー等で横から叩いて頂くと修正できます。

※突板(合板)の座卓にも溝がありますが、デザインにより削っているものです。

■フラッシュ構造

無垢板と違い、反り割れが無く、ひねりに強いことからテーブル、特にタンスに使われている構造。枠を作り、表裏に合板を貼って成型したものをフラッシュ構造といいます。手間がかかりMDFや パーティクルボードに比べて高価ですが、強度、安全性が高く、軽量の面でも優れています。
 

■固定脚(こてあし)

脚と幕板を接合する技法でクギを使わずに接着剤と嵌め込み技法により仕上げます。 緻密な精度が要求される手法です。

■彫刻

牡丹(ぼたん):華やかな牡丹は百花の王とされ、富貴を象徴する花として描かれ、宋の時代に盛んに用いられました。
唐草(からくさ):中国は後漢の時代に西方より仏教と供に伝えられた模様。エジプト、ギリシャ、インドなど古代文化の伝播の指標のひとつともされています。


■箪笥(たんす)の構造

一般に引出しの前板、扉のフレームには無垢材を使用し、その他の部位は突板合板で仕上げ、
背板(裏板)は薄目のベニアが使われます。
全ての部位が無垢材で構成されたものを総無垢仕上と言います。箪笥の良し悪しは引出しで決まると言えます。
上質な無垢材を多用するだけでなく、その組み方で技術の差がでます。歪みやガタつきが無く、スムーズで機密性が高い家具は一級品と言えます。

和箪笥の特徴

日本の気候は湿度が高くタンス内の衣類を守る為、収縮性の高い桐を引出し内に使用しており、その構造も洋タンスとは異なります。
洋タンスの前板が引出し内部より間口が大きめなのに対し、和箪笥は前板と引き出し内部の間口が同じ寸法でタンス本体の前面にスッポリ入る構造となっております。このため組上げはより精度の高い技術が必要とされ、緩ければガタつきますし、引き出し内の気密性が損なわれます。逆にきついと開かなくなりますが、動きのある無垢板を高い技術で微調整しながら作り込んでいます。

引手金具

民芸箪笥の引手金具には伝統的な意匠がいくつかあります。
写真は一番オーソドックスで多く用いられている「蕨手(わらびて)」です。
山菜の蕨がモチーフで、美しい曲線が特徴です。
この他、植物のボケの花がモチーフの「木瓜(もっこ)」、角ばったシャープなデザインの「角手」、
蕨手とは逆に止部が内から外側に曲げてある「蛭手」、蕨手の中央を曲げて相撲の軍配のような「軍配型」、
櫛の形をした「櫛型」などがあります。

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